「東京ばな奈」が初の全国販売、7月12日から お土産以外の需要を狙う:全国のセブン-イレブンで
菓子製造販売のグレープストーンは7月12日から、東京土産として展開する「東京ばな奈」を全国のセブン-イレブンで期間限定販売する。土産需要が縮小する中、初の全国販売に踏み切ることで販路を広げる。
菓子製造販売のグレープストーン(東京都中央区)はこのほど、東京土産として展開する「東京ばな奈」を7月12日から全国のセブン-イレブンで期間限定販売すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大によって土産需要が縮小する中、これまでも臨時でネット販売を実施するなどの施策を打ってきた。誕生から30年で初の全国販売に踏み切ることで、さらに販路を広げる。
東京土産の定番として知られる東京ばな奈は、裏ごししたバナナ果実が入ったバナナカスタードクリームを、柔らかいスポンジケーキで包んだ生菓子。セブン-イレブンで販売するのは、2個入りの「おやつパック」(税込270円)と、4個入りの商品(同540円)の2種類となる。
東京ばな奈は首都圏で買えるお土産として定着しているが、旅行や出張が激減した4月以降、少しずつ販路を拡大している。4月上旬には大阪で期間限定販売を実施すると発表したものの、緊急事態宣言が出されたことで中止に。しかしその後、公式オンラインショップで臨時販売を開始(8月末まで)。6月には「東北出張」として、JR盛岡駅と仙台駅で特別販売を行った。
また、コンビニスイーツ向けに2個入りの「おやつパック」を投入し、6月15日からJR東日本グループのコンビニ「NewDays」の関東エリア店舗で販売している。
初の全国販売開始に伴い、これまで食べる機会が少なかった東京など首都圏在住者にも訴求。おやつや朝食として食べてもらうために、冷凍などのアレンジ提案も行っている。
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