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「感染リスクが高い」と指摘されても「バイキング」を続々再開 その執念と感染予防策に迫る長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)

コロナ禍で自粛していた「バイキング」が続々と再開されている。一方で「感染リスクが高い」という声もある。各社は悩みながらも徹底した対策をしている。

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大声での会話は遠慮してもらう

 フジオフードシステム(大阪市)が商業施設を中心に全国で116店を展開する「串家物語」は、串揚げ食べ放題の店。サラダバー、スイーツバーもあり、ご飯やスープも食べ放題だ。串揚げは、1口サイズの具を串に刺した状態で並べて提供されている。顧客は席にて自分で衣を付け、油で揚げて食べる、独特なスタイルが特徴だ。

 串家物語では、串が並ぶコーナーやサラダバーで、蓋を設置したり、ラップで覆ったりして飛沫防止対策を行っている。また、店内では顧客が大きな声で話すのを控えてもらうだけでなく、食べ物を取る際にはマスクと手袋の着用を求めている。


串家物語のサラダバー

 ソーシャルディスタンスに留意し、間を空けて並んでもらっている。席の間も広くしている。消毒液は入口とビュッフェの前にそれぞれ設置している。

 DDホールディングス傘下のダイヤモンドダイニング(東京都港区)が上野で展開する「大地の贈り物」は、田舎の台所をコンセプトにした和食バイキングを提供してきた。しかし、緊急事態期間中は自粛。7月9日、日本全国ご当地グルメビュッフェとして、リニューアルした。


大地の贈り物(イメージ)

 コンセプトは、47都道府県を代表する郷土料理や郷土の食材を用いた料理を、各1品以上提供するというもの。今後は自治体とタイアップしたフェアも行っていくとしている。

 感染防止策として、入口で顧客の検温を行い、37度以上の人や継続して咳が出る人は入店を断っている。そして、次亜塩素酸水のスプレーで手を消毒して入店。ビュッフェ台では、顧客はマスクとビニール手袋を必ず着用する。

 店内は席をあけ、店員はマスクを着用している。1時間に1回トングを交換し、顧客が入れ替わる際には次亜塩素酸水で拭き取り消毒を行っている。

 このように、感染防止策と業態リニューアルがセットとなっているのが特徴だ。

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