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LINE Payチャージ、キャッシュアウト 東急は券売機で何をしたいのか?:独自の戦略(4/4 ページ)
いまやキャッシュレスの時代になったので、駅の券売機がなかなか使用されなくなった。そんな中で、券売機を通じて新たな試みを始めているところがある。東急電鉄だ。
券売機を軸に利用者の流れとお金の流れを結びつける
定期券を買う際には、1万円札を使用することが多い。もちろん、クレジットカードで買うことも多いものの、通学定期券などは親が来て1万円札を使用し、払うこともある。特に子どもが小中学生だとそうなる。
そして券売機の中に、さらには窓口を介して東急の駅の中に、1万円札が貯まっていく。一方で、お釣りで1000円札を使用すると、1000円札が不足する。もちろん、企業にとってお金はあればあるほどありがたいが、銀行口座内で処理することの多いこのご時世、現金は扱いのやっかいなものとなってきている。しかし、1000円札の確保も必要である。その上で、東急はグループ全体として街づくりを行い、その中心として駅と鉄道を位置付けている企業戦略がある。
現金のハンドリングを効率化する一方で、駅が地域の中心、生活の中心となるように拠点性を高める、というのがこの2つのお金にまつわるサービスの背景にあると考えられる。
鉄道事業、そして東急グループの事業に必要なお金の流れをよくするだけではなく、券売機を中心に利用者の流れを形成するために、これらは結びついている。券売機を使うことで、事業の中心軸と利用者の中心軸をつくり出し、便利なサービスを提供するだけではなく利用者のロイヤリティを高める、というのが東急の真の目的ではないだろうか。
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