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今秋リリース Appleの「App Clip」は、消費行動オンライン化の“出島”になるリアルから秒速(4/5 ページ)

Appleの技術戦略には、ネットビジネスのトレンドを先取りするヒントが隠れています。そんなAppleが今秋「App Clip」をリリース予定にしています。リアル世界からオンライン領域へのユーザー流入を促す仕組みとして期待されますが、劇的な起爆剤になるでしょうか?

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リアル世界から秒速でオンライン領域へ

 日本のB2C領域のオンライン市場は約20兆円。一方でリアル市場は約280兆円も存在します。ビジネスの現場においては、ユーザーの消費行動をリアルからオンラインに誘うためにはユーザーの心理的ハードル、購買・決済といったユーザービリティへのスピード要求、ユーザーにスマートフォンを開かせて自社サイト/アプリを訪問させる負荷があるため簡単ではありません。

 ではApp Clipを活用することで、これらのハードルはどう変わるのでしょうか。すでにApp Clipの世界観を先取りしてきた企業を見てみましょう。

Showcase Gig:

 飲食店のテーブルからユーザー自身のスマートフォンで注文することのできるオーダーシステム「SelfU」を提供。注文・接客というリアル活動をオンライン化することで、ユーザーにはストレスのないパーソナライズされた飲食体験を、飲食店には効率化された業務プロセスを実現する。

アクアビットスパイラルズ:

 ホテル、交通、飲食などさまざまなシーンでNFCチップを活用したソリューションを提供。一例として、大津市の自動運転バス実証実験の乗降管理・運賃徴収や、自宅の冷蔵庫などに貼るNFCチップ付きのマグネット(チップをスマートフォンで読み取ればピザの注文サイトが起動される)など。

ウフル:

 スタジアムなどで座席に設置されたQRコードなどから好きな飲食物をスマートフォンで注文できる「売り子―ル」を提供。

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