連載
賞味期限5秒のせんべい!? じわり広がる「瞬間グルメ」の正体:食の流行をたどる(4/5 ページ)
賞味期限の短さを売りにした瞬間グルメが注目されている。バナナジュース、せんべい、生ハムなど多岐にわたる。そのビジネスチャンスとは?
最もおいしい状態で食べてほしい生ハム
マーケティング的な要素で賞味期限を設定している商品も中にはあるだろう。だが、オーナーが本気でこだわった結果生まれた「賞味期限が短いグルメ」も存在する。
1時間以内に食べられる距離に住んでいなければ商品を売ってくれない生ハム屋さんである。それは、閑静な住宅街にある「サルメリアロッキュー」(東京都世田谷区)だ。
生ハムは、空気に触れた瞬間から劣化しはじめる。サルメリアロッキューで購入した生ハムを食べれば、そのふわふわとした食感や香りに驚き、「今まで食べた生ハムは何だったのか」と思うほど感動する。
筆者も自宅からお皿をもって生ハムを買いに行き、帰宅してからすぐに食べた経験がある。ここで生ハムを買った人は、必ずといっていいほどリピートする。また、遠方に住んでいる人のために、隣にあるお店に持ち込んで食べられるように配慮している。
同店は各地でPOPアップイベントを実施してもいるが、いずれも切りたてに徹底的にこだわっている。余談だが、月に1〜2回イタリアと東京を行き来している私の知人も、イタリアで食べる生ハムよりずっとおいしいといっているのだ。
関連記事
- 僕らのヒーローだったジャッキー・チェンが、世界で嫌われまくっている理由
香港アクション映画の象徴的存在、ジャッキー・チェンのイメージダウンが止まらない。隠し子である「娘」の振る舞いや、自伝で語られた「ダメ人間」ぶりなどが欧米やアジアで話題になっている。私たちのヒーローだったジャッキーに何が起きているのか。 - ミニストップ「おにぎり100円」がもたらした“意外な変化”
ミニストップが7月に始めた「おにぎり100円」施策。主力商品のおにぎりを最大30円値下げした。開始から3カ月がたち、効果はどれほど出ているのか。また、“100円”という値決めは成功なのか。狙いや現状について聞くと、意外な変化も見えてきた。 - スーパーでよく聞く「ポポーポポポポ」 18年たっても愛される理由
スーパーの売り場などでよく聞く「ポポーポポポポ」という曲。それを流しているのは「呼び込み君」という小型の機器だ。2000年に発売され、18年目を迎える呼び込み君が使われ続けるのはなぜか。製造販売する群馬電機に聞いた。 - ファミマ限定の夏向けマスクが登場 「ひんやり素材の冷涼感マスク」と「アナ スイ ガーゼマスク」
ファミマが夏向けマスクのラインアップを発表した。ファミマ限定で「ひんやり素材の冷涼感マスク」と「アナ スイ ガーゼマスク」を発売する。 - ローソンが「鬼滅の刃」エコバッグ発売 コンビニ各社はレジ袋有料化で対策
ローソンがTVアニメ「鬼滅の刃」のエコバッグを発売する。レジ袋有料化を踏まえファミマやセブンも対策を行っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.