「コロナ禍での借りて住みたい街ランキング」首都圏版が発表 テレワーク浸透で都心より郊外が人気
LIFULLは、「LIFULL HOME'S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング」を発表した。
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(東京・千代田)は、「LIFULL HOME'S」に掲載された物件の問い合わせ数から算出した「LIFULL HOME'S コロナ禍での借りて住みたい街ランキング」を9月8日に発表した。
調査期間は日本で新型コロナウイルスの新規感染者が急増した4月1日から8月18日の約4カ月。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県のLIFULL HOME'Sユーザーを対象に、同サービスに掲載された賃貸物件のうち、問い合わせの多かった駅名をそれぞれ集計した。
その結果、問い合わせ数の1位には小田急小田原線の「本厚木」が選ばれた。コロナ流行前の2月に公開した「2020年LIFULL HOME'S借りて住みたい街ランキング(2019年・年間調査)」でも4位にランクインしており、準近郊・郊外の人気エリアとして順位を上げた。
2位以下には、「葛西」「大宮」「千葉」と続き、4年連続1位だった「池袋」は5位に後退した。また、これまで都心・近郊の人気エリアだった「三軒茶屋」「川崎」「荻窪」「北千住」なども大幅にランクダウン。一方で、「八王子」「津田沼」「立川」「八潮」「平塚」などの準近郊・郊外エリアが上位に入る結果となった。
同社によると、上位の街の共通点は「多少都心方面へのアクセスには時間がかかるものの、電車を乗り換えずに済むエリア」「郊外のターミナル駅で(その駅を利用する需要の存在が期待できる地理的な範囲である)駅勢圏が比較的広く、生活利便性がある程度担保できそうなエリア」だという。テレワークを導入する企業が増えたことで、通勤時間の優先順位が下がったことがうかがえる。
また、2019年の同時期と比較した「コロナ禍での問い合わせ増加率ランキング」では、 千葉県の「八街」が対前年同期比で146.2%となり、賃貸ユーザーからの問い合わせ数増加率が最も大きかった。ついで、2位「姉ヶ崎」(同140.3%)、3位「大網」(134.7%)と千葉県勢がトップ3を占める結果となった。
一方、 19年の同時期と比較して問い合わせ数の減少率が最も大きかったのは、「秋葉原」で43.9%だった。2位以下には「仙川」(対前年同期比44.3%)、「西日暮里」(同47.6%)、「笹塚」(同50.7%)、「菊川」(同51.6%)が続いた。大学のリモート授業導入の影響もあったのか、「新宿」「高田馬場」などの学生街も問い合わせ数の減少が目立つ。
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