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新型コロナで絶たれた「世界一への階段」  WAGYUMAFIA浜田代表が見いだしたECとライブコマースの可能性戻らないインバウンド(5/5 ページ)

新型コロナウイルスの影響によって多くの外食企業は厳しい状況に追い込まれている。そんな中、既存店売上高で前年同月比を伸ばしたのがWAGYUMAFIAだ。インバウンド客を失った中でどんな戦略を取ったのか。代表の浜田寿人に話を聞いた。

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日本のコンテンツの素晴らしさを伝えたい

 一方で、豊かな食材など、日本のコンテンツの素晴らしさもあらためて見いだしたという。新型コロナの感染が落ち着いたときには、和牛をはじめとする日本の食材が、再び世界から脚光を浴びると信じている。ワールドツアーがキャンセルになったことで、浜田は堀江とともに国内の食材、酒やレストランを探す旅を続けているという。これまでに、富山、金沢、能登、糸島、八女、久留米、北九州、宮崎、広島、盛岡に足を伸ばして、地元の名産を発掘しWAGYUMAFIAのビジネスに融合できないかを考えている。

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福岡を代表する酒「田中六五」を醸造する白糸酒造にて。当主の田中克典(右)から蒸し器の説明を受けている

 「日本にはこれだけ豊かな食材があって、全国津々浦々に食材をめぐるストーリーがある。この食のコンテンツは、フランスやスペイン、イタリアなどにも負けていません。いまは大変な環境ですけど、僕の姿勢はポジティブですね。和牛を世界に知らしめて、WAGYUMAFIAを世界一のブランドにする考えは変わっていません。

 まだ時期は分かりませんが、コロナが落ち着いたときに、日本はチャンスだと思います。インバウンドが解禁されたら、日本に殺到するでしょう。海外にいる友人のシェフたちは、『日本に住みたいから、日本語の勉強を始めた』なんて言っています。日本はコロナの影響があっても、社会が安定しているからではないでしょうか。

 ただ、東京でコロナの影響がなくならない限り、日本はいい状態にはならないと思います。その時期がいつになるのかは分かりませんが、WAGYUMAFIAの存在意義を考えながら、生き永らえていきたいですね」(了)

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日本のコンテンツの素晴らしさを世界に発信できるか
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