ライザップに聞く、テレワークしている従業員の健康にコミットする方法:「コロナ太り」も話題(2/3 ページ)
テレワークが普及する一方で、従業員の「健康」をどう管理するかも課題となっている。テレワークと健康に関する調査を実施するとともに、オンラインで受講できるセミナーを提供しているライザップに話を聞いた。
同様に、パフォーマンスの良い時間帯と悪い時間帯を聞いたところ、朝方(午前8時〜10時)のパフォーマンスが良く、昼食後の午後1時〜3時が悪いと答えた人が多かった。「このアンケート結果を受けて、お昼休み明けの時間帯にストレッチや運動コンテンツを従業員の皆さんに提供しませんか、とご提案させていただいています。当社ではトレーナーと一緒にスクワットなどを5〜10分行い、午後の集中力を高めるコンテンツなどを用意しております」(河田氏)
ライザップの法人事業部では、トレーナー講師を派遣し、従業員の健康リテラシーを向上させる「RIZAPウェルネスプログラム」を用意している。ただし現在は、トレーナーを派遣することや、多数の従業員が1カ所に集まることができないので、オンラインでコンテンツを提供しているという。
配信コンテンツは2種類を用意しており、単発で120分の講習を実施して生活習慣の改善のきっかけにしてもらうことや、3カ月間で8回の講義を受けながら、アプリを利用して個別に支援を受けることができる。LIVE配信セミナーはZoomやMicrosoft Teams、Vimeoで配信するので、オフィスに出社している人も、自宅でテレワークしている人も、一緒に健康について学ぶことができる。オフィスや自宅など、ばらばらに離れて仕事をしている人たちが同じ瞬間にコンテンツを体験することで、その時間だけでも「みんなでトレーニングをする」という一体感が出て、メンタルにいい影響があるという。
「運動はメンタルにも効果があります。体を動かすと、元気にしてくれるホルモンが分泌されたり、モチベーションアップやリフレッシュにつながったりします。オンラインセミナーの参加者とはチャットでやりとりしていますが、体を動かすことでリフレッシュしたいとか、汗をかきたいという声がすごく多いです。参加後は、すごく気持ちが前向きになったとか、また頑張ろうと思えるようになったという声をいただいています」(近田氏)
実際、ライザップが筑波大学と共同研究した結果によると、ウェルネスプログラムに参加して運動することでメンタルに好影響があることが明らかになっているそうだ。
関連記事
- 日本の経理、効率化のカギはBPO 「多すぎる勘定項目」「紙の請求書」を乗り越えるには
リモートワークが難しいとされる経理業務。経理業務に関するソリューションを提供しているファーストアカウンティングの森社長は、課題として「多すぎる勘定項目」と「紙の請求書」を挙げる。リモートワークやBPOを進めるにはどうすればいいのだろうか。 - オフィス出社は5人だけ! リモート主体で社員700人を支える総務業務のコツとは?
ほとんどの社員がフルリモートのキャスター。オフィス出社しているのは5人だけだというその他、700人の社員がフルリモート勤務の同社だが、総務業務などはどのようにこなしているのだろうか。リモートワークのコツと合わせて聞いた。 - コロナでも出社? 経理の完全リモートワークを阻む壁
コロナ禍によってリモートワークに移行した企業は数多い。緊急事態制限が解除された今も、企業の働き方は「全員出社」から「出社とリモートワーク併用」が増加している。しかし、仕事によってはなかなかリモートでの業務が難しい。代表的な職種の1つが経理だ。 - どうする?フリーアドレス 成功のための「5箇条」と、抵抗勢力の乗り越え方
コロナを機に普及した在宅勤務だが、緊急事態宣言が解除されてからオフィス出社へと戻す企業も相次ぐ。しかし、今後は在宅勤務だけではなくテレワークを実施していくことが、企業にとって生き残りの術であることは明らかだ。そこで、今回はテレワークの実施に必要不可欠ともいえる「フリーアドレス」のポイントを解説する。 - 「契約締結が遅れると、億単位の損失」 ヤフーが「100%電子サイン化」に踏み切る事情
ヤフーが取引先との契約手続きを21年3月末までに「100%電子化」することを宣言した。“はんこ文化”がまだまだ根強い日本で、どのように達成していく計画なのか。ヤフーのメンバーに尋ねた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.