新ジャンルのスイーツビール? スウェーデン発「オムニポロ」が日本進出:日本橋兜町にバー(2/5 ページ)
新型コロナ感染拡大を受けて、「仕事が終わって、ちょっと一杯」といった人も減ったはず。しかし、ビール党には気になるブランドが日本に上陸した。スウェーデン発の「オムニポロ」である。どんなビールを発売しているのかというと……。
アートを融合したフレーバー豊かなクラフトビール
創業から約10年、現在は世界40カ国で自社ブランドのビールが販売され、欧州や米国を中心に人気を集めているオムニポロ。
「ビールに対する人々のイメージを根底から変えたい」というビジョンを持ち、次々と革新的なフレーバーを生み出している。
例えば、オリジナルアイスクリームペールエールはバニラビーンズをふんだんに使い、甘い香りと麦芽のフレーバーが心地よく溶け合う。また、マグナポリライトキャップスナックアップルパイストロベリーカップは、イチゴとリンゴの甘酸っぱさに絶妙な苦味が加わる。物珍しいフレーバーだけに「飲んでみたい」という興味をそそられる。それが、まさに彼らの狙いなのだろう。
このようなユニークなフレーバーは、「日常的な食生活の延長で生まれる」とブルワーのフェンティ氏は言う。
「例えば自宅でスムージーを作っていたとき、これをビールに加えることができるのではと思いついたのがフルーツビールの始まりです。実際にフルーツ、砂糖、牛乳、バニラなどを加えてみると、ミルクセーキやスムージーの要素を含むまったく新しいテイストのビールが生まれました。また、私はよく海外を旅していて、旅先で出会った食べ物にも大いにインスパイアされています」
実は、フェンティ氏は過去にパティシエを目指していた時期があることから、スイーツにインスパイアされたフレーバーが多く存在するそうだ。
現在、東京のバーで販売されているビールは全11種類。グラスで700円〜1800円(税込)という高価格帯で、スイーツテイストなど凝ったものほど価格帯は上がる。
そして、もう1つオムニポロを語るのに欠かせないのが、デザイナーのグランディン氏が生み出すポップなグラフィックアート。
ボトルにはブランド名は一切入っていないものの、オムニポロらしい世界観が十分に表現されている。「ライフスタイルブランド」と位置付けているように、ビールのみならず、デザイン性の高いTシャツやグラス、アクセサリーなども自社で製作・販売し、若い男性を中心に人気を集める。
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