三陽商会、コーヒー豆かすを原料に使ったジャケットを発売 狙いは?
三陽商会はコーヒー豆のかすを生地の原料に再利用した「KATMANDU マルチジャケット」を店頭やECサイトで発売した。2020年春から日本で展開しているスペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」の商品で、価格は3万9600円(税込)。
三陽商会はコーヒー豆のかすを生地の原料に再利用した「KATMANDU(カトマンドゥ) マルチジャケット」を店頭やECサイトで発売した。2020年春から日本で展開しているスペイン発のサステナブルファッションブランド「ECOALF(エコアルフ)」の商品で、価格は3万9600円(税込)。
同ブランドは、全てのアイテムを再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造・販売しているのが特徴だ。ペットボトル、タイヤ、漁網などを独自の技術でリサイクルし、これまで300種類以上の生地を開発してきたという。
「KATMANDU マルチジャケット」は、「環境保全」と「サステナブルファッションを伝えること」を目的に開発された。コーヒー豆のかすは脱臭効果や速乾性が期待できる素材であり、生地1メートル当たり約20杯分のコーヒーかすが含まれる。
インナーとして着用可能な中わたジャケットをつけることによって、1着で3通りの着方をできるようにした。また、家庭で洗濯できる一方、はっ水性と耐水性を兼ねそろえさせ、雨の日やアウトドアでの着用もできる。
「SDGs」への配慮でアピールできるか
現在は企業の間でも、持続可能な社会の実現のために国連サミットで採択された開発目標「SDGs」を意識した取り組みが増えている。その背景には、消費者意識の変化があり、環境に配慮した企業か否かが強くが問われるようになったことがある。
三陽商会は2021年2月期連結業績予想を発表し、純損益を35億円の赤字としていて、5年連続の赤字となる。今回の「SDGs」を意識した取り組みによって、新たなブランディングを実現し、巻き返しを図れるか。
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