アイリスオーヤマ家電開発部部長が語る「混成部隊」を戦力化して売上を伸ばす秘密 前職の“うっぷん”を商品開発にぶつけてもらう：2020年の中途採用者は300人（3/3 ページ）

快進撃を続けるアイリスオーヤマを支えているのが大手家電などから転職してきた中途入社組の人材だ。彼らをやる気にさせる人材活用術やノウハウについて、家電開発部の原英克・執行役員部長に聞いた。

[中西享，ITmedia]

「混成部隊」の戦力化が結実

　以上が原執行役員部長へのインタビュー内容だ。アイリスがいかに多くの中途採用の人材を活用しているかは以下の通りだ。過去6年間で大幅に増やしたのが分かる。

　　過去6年間の中途採用人数　　　　　　新卒採用者の人数

• 2014年　　　　94人　　　　　　　　　　187人
• 2015年　　　　31人　　　　　　　　　　217人
• 2016年　　　　49人　　　　　　　　　　180人
• 2017年　　　　82人　　　　　　　　　　241人
• 2018年　　　　95人　　　　　　　　　　346人
• 2019年　　　　201人　　　　　　　　　 318人
• 2020年　　　約300人　　　　　　　　　 434人

　これだけの「混成部隊」を会社の戦力にするには、マネジメントのノウハウが不可欠だ。それを実現できているからこそ、成長を続けるいまのアイリスグループの躍進があるといえる。

　ここまで大きな企業になると、生活者目線というアイリスの企業理念の根幹が末端社員にまで浸透しにくくなりがちだが、コロナ禍で対面接触が少なくなるなかでも、手を抜かずに徹底しているのはほかの企業も見習うべきかもしれない。