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収入減少、内定率悪化…… コロナで顕在化「若者が生きづらい」社会の希望なき未来:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/5 ページ)
コロナ禍で若者の生きづらさが顕在化している。失業率は若者ほど上昇、収入も減少、就職内定率も悪化している。そもそも日本はずっと賃金が増えていない。おカネがないと、困難に対処するリソースも得られない。若者の雇用や生活支援にもっと向き合うことが必要だ。
コロナによる社会的変化が、若い労働者たちに大きなプレッシャーをもたらしています。労働政策研究・研修機構の調査と分析で、2020年4〜9月の失業率は前年同期と比べて、若年者ほど上昇幅が大きく、収入も減少していることが分かりました。
具体的には、
- 15〜19歳の失業率が最も高く、25〜29歳が2番目に高い
- 企業に雇用されている労働者のうち、「コロナの影響があった」と回答した人は、20〜29歳の50%弱が最も多く、30〜39歳が次に多かった
- 影響があった内容のトップは「収入の減少」で、「労働時間の減少」「業務内容の変更」と続いていた
- 20代と30代の3割以上が「収入が減った」と回答。3割以上減少した人も多い
また、「雇用形態の違い(正社員か非正規)」や、「業種の違い(飲食、サービス業など)」などの属性の影響の違いを考慮して分析しても、20代と30代における収入への影響の大きさは変わらなかったそうです。
コロナの感染拡大防止策でリモート勤務や営業時間の短縮が進められたため、もともとの賃金が低く、残業などの手当に頼りがちな若い世代が、厳しい状況に追い込まれてしまったのでしょう。
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