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メインバンクシェア、3メガ過去最低更新、ネット銀行は0.13%に拡大
帝国データバンクは2020年の金融機関別メインバンクシェアを発表した。3メガバンクのシェアが引き続き減少し過去最低を更新した一方で、地銀のシェアは11年連続で拡大している。また、ネット銀行のシェアは2009年から10倍超に拡大し、0.13%となった。
帝国データバンクは2020年の金融機関別メインバンクシェアを発表した。3メガバンクのシェアが引き続き減少し過去最低を更新した一方で、地銀のシェアは11年連続で拡大している。また、ネット銀行のシェアは2009年から10倍超に拡大し、0.13%となった。
全国でメインバンク社数のトップは三菱UFJ銀行だった。企業数は9万8120社、12年連続のトップだ。しかし社数は減少が続いており、全国シェアも前年から0.06ポイント減少して6.74%となった。減少幅は全金融機関で最大。
2位の三井住友銀行は7万8639社(シェア5.41%)。シェアの変動はないものの社数は700社減少した。3位はみずほ銀行の6万3208社(シェア4.34%)、4位はりそな銀行の3万356社(2.09%)だった。
業態別では、シェアが最も高いのは地方銀行の40.10%。唯一2年連続で4割を超えた。前年比では0.03ポイント増加し、11年連続でシェアが拡大している。2位の業態は信用金庫でシェアは23.30%。前年から0.06ポイント増加した。
またネット銀行のシェアは前年から0.02ポイント増加して0.13%。2009年から10倍超の拡大となった。
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