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“転売ヤーキラー”になるか? 怪しい購入者を検知するサービスが登場:不正な動きを察知
EC事業者に向けたマーケティング支援事業を行うピアラは、Spider Labsと共同で、転売ヤーなどによる通販商品の不正な転売を防止するサービスの提供を開始したと発表した。
美容や健康、食品領域のEC事業者向けの支援事業を行うピアラ(東京都渋谷区)は、転売ヤーなどによる通販商品の不正な購入を防止するサービスの提供を開始した。不正対策ツールを提供するSpider Labs(東京都港区)と共同での取り組み。
ここ数年、化粧品や健康食品などを通販で取り扱う事業者の間では、通常よりも安価な「初回お試し商品」を転売目的で購入されることが問題となっている。発送業務のコストや人件費、見込み客の転売商品への流出など、直接的・間接的な被害額は、1カ月で数百万円を超えるとも言われている。
サービスは、Spider Labsが提供するネット広告配信上での詐欺的な不正行為を対策するツール「Spider AF」の不正ユーザー検知機能を活用。ピアラが所有するデータを基に行動分析を行い、転売ヤーによる購入を検知できる仕組みだ。8月から約20社で行ったテスト運用では、検知した案件のほぼ全てが転売ヤーだったという。
サービスの提供は12月16日から開始していて、利用料金は従量課金で月額5万円(税別)から。
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