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なぜ? 首都圏で「通勤向け特急」が増えている背景:JR東が特急「湘南」を運行開始(2/5 ページ)
JR東日本が、通勤向けの特急に力を入れている。すでに常磐線の「ときわ」、高崎線方面「スワローあかぎ」、中央・青梅線方面の「はちおうじ」「おうめ」が運行されているが、来春のダイヤ改正では、特急「湘南」が東海道本線方面にデビューする。これら通勤向け特急が運行される背景を考えてみたい。
短距離特急の隆盛
加えて、特急券と定期券を組み合わせて利用できる列車が徐々に増えたこともあり、JRの特急にも通勤利用客が乗るようになった。房総方面への特急や、中央線方面の「かいじ」などは、そういう利用がよく見られる列車である。
さらに房総方面への特急に至っては、通勤客が利用する時間帯にしか運行しない路線もある。もともとはビジネスや観光客に利用されていた列車が、通勤客にも利用されるようになったという経緯がある。
また、私鉄の有料特急が通勤利用として普及したこともある。典型例が小田急のロマンスカーだ。一般の特急列車の停車駅を増やすほか、「モーニングウェイ」「ホームウェイ」という通勤利用をメインにした特急を運行することで、着席可能列車の新たな可能性が開拓されていった。
西武鉄道は池袋〜飯能間の「むさし」、西武新宿〜本川越間の「小江戸」に力を入れ、東武鉄道も特急停車駅を増加、近年では「アーバンパークライナー」を運行させるようになった。
そんな状況の中、JRも短距離の通勤向け特急に力を入れる。そしてこのタイミングで、消えていった「新特急」と「通勤ライナー」が交わっていくことになる。
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