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なぜ? 首都圏で「通勤向け特急」が増えている背景JR東が特急「湘南」を運行開始(5/5 ページ)

JR東日本が、通勤向けの特急に力を入れている。すでに常磐線の「ときわ」、高崎線方面「スワローあかぎ」、中央・青梅線方面の「はちおうじ」「おうめ」が運行されているが、来春のダイヤ改正では、特急「湘南」が東海道本線方面にデビューする。これら通勤向け特急が運行される背景を考えてみたい。

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テレワーク時代こその通勤特急

 コロナ禍の中で、人々のライフスタイルは大きく変わりつつある。毎日通勤することが重要だった時代には、より都心部に近い場所で暮らすことが重要視された。家は帰って寝る場所という認識しかないため、最低限の賃貸物件が注目されていた。

 しかしコロナ禍によりテレワークが普及し、在宅勤務が当たり前になると、そういった物件は好まれない。たまにしか会社に行かないのであれば、都心部から離れていても比較的広い家に住みたい、という志向が出てくる。

 そんな時代だからこそ、通勤向けの特急が注目されるのだ。有料特急での快適な通勤は、在宅勤務時代だからこそ注目される。

 通勤向け特急は、単に値上げしただけでなく、金額に見合った快適性も備えている。私鉄の見よう見まね、間合い運用といった試行錯誤の時代は、終わりを告げて久しい。快適な通勤を志向するこの時代だからこそ、JR東日本は、通勤向け特急を企業戦略として普及させようとしているのだ。

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