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学生需要は急落したのに、なぜカシオの「電子ピアノ」は売れているのか対前年比120%(1/5 ページ)

新型コロナの感染拡大によって、多くの企業が売り上げを落とした。そんな中でも、「あれ? このアイテムが売れているの?」と感じる商品がある。電子ピアノだ。カシオ計算機の電子ピアノは苦戦していたのに、なぜヒットしたのか。その秘密に迫ったところ……。

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 パンデミックがもたらした消費行動の変化は、意外なところにも起きていた。夏頃から楽器ブームが注目されはじめ、ウクレレ、ギターを中心に軒並み売り上げを伸ばしているが、実はコロナ禍で赤字事業から一気に黒字化させたアイテムがある。

 電卓でおなじみのカシオ計算機(東京都渋谷区)が国内外で発売する電子ピアノ「PX-S1000」と電子キーボード「CT-S200」だ。楽器事業の総売上は、対前年比で120%。デザインと使い勝手を一新したことにより、楽器を教える学校関係者から多くの不満の声が届いたが、その大胆なモデルチェンジが功を奏したという。


大幅にモデルチェンジしたカシオ計算機の電子ピアノ「PX-S1000」

 コロナ禍の楽器業界の動向とカシオ計算機の事業戦略を、同社の事業戦略本部 楽器BU 戦略部長 松田貴生氏に尋ねた。

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