2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

「緊急事態宣言」再発令! 鉄道会社はどうなる?運行への影響(3/5 ページ)

2度目の「緊急事態宣言」が1月8日に発出された。1度目の宣言でも大きなダメージがあった鉄道各社だが、2度目の宣言が与える影響はどのようなものだろうか。利用者減少や夜間帯の外出自粛、終電繰り上げなど、新型コロナ対策に比例して困難の増す、東京圏の鉄道を中心に考える。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 ダイヤ改正の前倒しが大変困難なのは間違いないが、可能性があるとするならば、終電の中でとくに遅い列車を運休する、遠くまで運行していた終電を途中の駅で打ち切るといった対処法だろう。つまり3月ダイヤ改正前のこの状況下では、何らかの形で運行を減らすことが精一杯のはずだ。ただ、これでも運用の問題が出てくる。

 また今回の「緊急事態宣言」は、2月7日までとなっている。終電繰り上げを前倒しした場合、解除後は繰り上げた終電をまた元に戻し、さらに3月のダイヤ改正では終電を再度繰り上げるのか。そんな手間のかかることは可能なのだろうか。

 もちろん、今回の「緊急事態宣言」も前回同様、予定通りに解除できるとは限らない。前回の宣言発出時も、解除予定日は実際の解除よりもっと前にあり、そのため鉄道事業者は右往左往していた。新幹線の運行計画をどうするかの判断で苦しみ、JR東日本はゴールデンウイーク直後の5月末以降の新幹線削減を検討していたほどだ。

 今回の「緊急事態宣言」でも期間の延長はあり得ることであり、そのたびに鉄道事業者が右往左往することは目に見えている。そのような前提なのだから、終電の繰り上げを1度行ったら、その後は3月のダイヤ改正まで元に戻さないことを政府に保障させてもいいのではないか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る