Fund of the Year 2020、eMAXIS Slim 全世界株式が2年連続1位
ブロガーが年に1度、支持する投資信託を選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」の結果が発表された。1位は、19年に引き続き「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)だった。
ブロガーが年に1度、支持する投資信託を選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020」の結果が発表された。1位は、19年に引き続き「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」だった。
投票人数や獲得ポイント数で、2位の「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の倍近いスコアとなった。
eMAXIS Slim 全世界株式は、世界全体の株式に投資するインデックスファンド。業界最低水準の運用コストを目指すことを明言しており、現在年率0.1144%(税込)の信託報酬となっている。18年10月31日の設定開始から順調に純資産額を伸ばしており、20年初の116億円から、年末には775億円まで増加した。
3位には、米バンガード・グループの全世界株式に投資するETF「Vanguard Total World Stock ETF(VT)」が入った。4位には世界の株式と債券に分散投資する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が、5位にはレオス・キャピタルワークスのアクティブファンド「ひふみ投信」が入った。
全体としては、低コストを特徴とするインデックスファンドであるeMAXIS Slimシリーズの強さが目立った結果となった。19年は1位から3位までをeMAXIS Slimシリーズが独占した。20年は2位、3位は他のファンドに譲ったが、10位までに5つのeMAXIS Slimシリーズが入った。
Fund of the Yearは投信に関するブロガーだけが投票できる仕組み。2007年から毎年行われており、 20年11月1日から30日まで投票が行われた。有効投票数は185だった。
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