ニュース
松井証券、優待クロス向け「クロス注文」サービス提供
松井証券は1月30日から、「短期信用取引」「短期信用プレミアム空売り」「クロス注文」の提供を開始する。株主優待の権利取得や、信用取引の返済期限の繰り越し(ロールオーバー)を目的とし、現物の買いと信用の売りをセットで注文できる。
松井証券は1月30日から、「短期信用取引」「短期信用プレミアム空売り」「クロス注文」の提供を開始する。
短期信用取引は、返済期限14日の信用売サービス。株主優待の取得を目的としたクロス取引や、短期的な空売りへの利用を想定する。従来、返済期限6カ月の制度信用、期限無期限の無期限信用、期限1日の一日信用を提供してきたが、無期限信用の対象外の株主優待銘柄を中心に銘柄を選定する。貸株料は3.9%。
また、一日信用では空売りの難しい銘柄に対して「1日信用プレミアム空売り」を提供しているが、一部銘柄について14日までの返済期限で売建できる「短期信用プレミアム空売り」を提供する。貸株料は1.8%だが、別途「短期信用プレミアム空売り料」がかかる。
「クロス注文」は、株主優待の権利取得や、信用取引の返済期限の繰り越し(ロールオーバー)を目的とした注文方法。現物の買い注文と信用の売り注文をセットで立会外市場(ToSTNet)へ発注でき、東証の取引時間中にもリアルタイムで約定できるという。さらに、権利取得後の反対売買の予約注文を同時に行うこともできる。主要ネット証券では初のサービスとなる。
関連記事
- auカブコム証券、信用取引のロボアド提供開始 銘柄やタイミングを助言
auカブコム証券は2月中をめどに、取引の銘柄や売買タイミングを知らせる投資助言型のロボットアドバイザーサービス「信用ロボアド」を提供する。国内個別株式を対象に、信用取引の売りと買いを組み合わせて、アルゴリズムを元に投資助言を行う。 - LINE証券が信用取引開始 制度信用のみ、手数料無料
LINE証券は5月21日、新たに信用取引の取り扱いを開始した。利用できるのは制度信用取引のみで、一般信用取引は提供しない。 - マネックス証券が一般信用取引拡充 短期や1日、制度信用で売建られない銘柄対応も
マネックス証券は2月3日から、一般信用取引サービスを拡充する。従来の返済期限無期限に加え、短期、1日を設ける。また制度信用で売建てられない銘柄を空売りできる「スペシャル信用」を提供する。 - マネックスが一般信用(無期限)の貸株料を1.1%に引き下げ
株主優待のつなぎ売り需要に応えられるか。6月に楽天証券とSBI証券が一般信用売建(無期限)の貸株料を引き下げたのを追う形で、マネックス証券も1.1%に。 - ダークプールを活用 STREAMが株取引手数料ゼロを実現できる理由
ネット証券の登場から約20年がたち、スマホファーストを打ち出す証券会社が続々登場。スマホをメインとするSTREAMは、株式売買および信用取引の手数料無料をうたう。従来のネット証券と、新しいスマホ中心の証券会社はどこが違うのか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.