幅広い層に支持されるTwitter 企業公式アカウントでの情報戦略が鍵(2/2 ページ)
Twitterでの企業のマーケティング活動がユーザーの消費行動に与える影響について調査。日本国内に住む男女約4409人が回答した。企業の公式アカウントはユーザーにどんな変化を促すのか?
公式アカウントフォロー後の変化は?
公式アカウントをフォローした後どんな変化があったかについては、「よりそのブランドやお店・サービスに詳しくなった」が48.1%、次いで「より好きになった」が39.2%、「より利用が増えた」が31.5%となった。Twitter上での企業とのつながりは、ブランド好感度にも良い効果をもたらすことが分かった。
Twitterで目にしたことをきっかけに、企業の商品やサービスを購入したことがあるかについて、60.5%のユーザーは「ある」と回答。菓子、外食チェーン、スーパーで買える食料品など日常的に消費されるものが多かった。Twitter上での企業のマーケティング活動は、消費者の購買活動にも結び付くことが判明した。
結果、多くのTwitterユーザーは企業公式アカウントに新商品やセール情報、クーポン情報などの直接的なメリットを求めていて、企業は、自社のフォロワーが求める投稿内容や投稿頻度を見極めてコンテンツを設計する必要があることが分かった。
また、良いコンテンツはブランドの好感度の向上や購買行動にもつながることから、企業は公式アカウントを通じて消費者に向き合い、求めている情報を発信し続けていくことでマーケティング上の成果を得られることが予測される。
コロナ禍の今、厳しい経営状態を余儀なくされている企業も少なくない。東京商工リサーチによれば、新型コロナウイルス関連での企業破綻が1000件を超えた。消費者は自粛生活により、自宅にいながら多様な情報を得る手段としてTwitterを活用している。Twitterでの情報戦略を制することこそ、この時代を生き残る重要な戦略の1つといえる。
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