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トルコ家電メーカーとの合弁へ海外家電事業を移管、日立GLSは何を目指すのか家電メーカー進化論(3/6 ページ)

日立グループで家電製品の開発販売を行う日立グローバルライフソリューションズ。2020年12月には、海外家電事業をトルコの家電大手アルチェリクとの合弁会社へ移管すると発表した同社は、何を目指しているのだろうか。“オープンな協創”をテーマに同社の描く未来を、取締役社長の谷口潤氏に聞いた。

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 両企業のもうひとつの補完関係といえるのが、製品の棲み分けだ。日立GLSは高い技術力を詰め込んだプレミアム家電に定評があり、アルチェリクはコストバランスに優れたマスプロダクトを得意とする。谷口社長は「新会社において、日立GLSとアルチェリクでどういった棲み分けをするかは、まだ決定していない」としながらも、両企業がタッグを組むことで普及モデルからプレミアムモデルまで幅広いラインアップをグローバルに提供できるのではないかと示唆した。

 また同氏は、今回のアライアンスについて「さまざまな条件が一致し、お互いに利益のある提携だった」としながらも、その前提には互いのビジョンが一致したことを挙げた。

 アルチェリクは19年と20年、全生産施設でカーボンニュートラルを達成しており、それ以前にも、衣類から発生するマイクロプラスチックを洗濯機から下水に流さないようにする取り組みを行うなど、環境やサスティナビリティに力を入れている企業だ。日立グループも古くから省エネやリサイクルなどで環境フレンドリーであることを目指しており、そういった意味でも同じ目的意識を持っている点は、合弁の大きな理由のひとつだという。


20年12月16日開催の事業説明会には、アルチェリクでCEOを務めるHakan Hamdi Bulgurlu(ハカン・ハムディ・ブルグル)氏のビデオメッセージも登場した(リンク

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