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トルコ家電メーカーとの合弁へ海外家電事業を移管、日立GLSは何を目指すのか:家電メーカー進化論(4/6 ページ)
日立グループで家電製品の開発販売を行う日立グローバルライフソリューションズ。2020年12月には、海外家電事業をトルコの家電大手アルチェリクとの合弁会社へ移管すると発表した同社は、何を目指しているのだろうか。“オープンな協創”をテーマに同社の描く未来を、取締役社長の谷口潤氏に聞いた。
アルチェリクの相互流通でLumadaはどうなるのか
ところで、今回の合弁会社設立発表において、メディアや投資家などから多くの関心を集めたのが、日立グループの「Lumada(ルマーダ)」の存在だ。Lumadaとは、日立グループの先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
現在は主にBtoBの現場で機械の故障予兆診断などに活用されているが、今後は家電などの家庭用IoT機器での活躍が期待されている。現在は、日立GLSのIoT冷蔵庫と食品メーカーとの協創が進行中だという。冷蔵庫が庫内の冷凍食品の在庫を検知し、在庫が一定以下になると食材の発注を提案する仕組みだ。
今回のアルチェリクとのアライアンスによって、このようなLumadaソリューションがグローバル化する可能性はあるのだろうか?
これに対して、谷口社長は「大いにあり得る」と回答した。アルチェリクの家電はマスプロダクトをメインにしているものの、今後の白物家電はWi-Fiへのコネクト率が加速度的に上昇すると予測されており、アルチェリクの家電でもLumadaを活用することは検討しているという。
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