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スマートニュース子会社、サブスク型「SlowNews」提供 月額1650円でノンフィクション特化のコンテンツを配信
スローニュースはサブスクリプション型Webサービス「SlowNews」の提供を開始した。
スマートニュースの子会社、スローニュース(東京都渋谷区)はサブスクリプション型Webサービス「SlowNews」の提供を開始した。利用料は月額1650円(税込)。ノンフィクションに特化し、話題の書籍や国内外の長編記事などのコンテンツを届ける。
「SlowNews」では各種受賞作や日本初の海外メディア翻訳記事などの書籍や、時代を超えた作品、ノンフィクションや調査報道の長編記事を配信する。書籍では100冊以上のノンフィクション作品を掲出し、記事ではThe New York TimesやThe Guardianなど海外メディアの調査報道の翻訳記事を収録。配信作品は随時追加、更新していく。
「ネットと愛国」(安田浩一著、講談社刊/講談社ノンフィクション賞受賞)、「軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い」(松本創著、東洋経済新報社刊/講談社 本田靖春ノンフィクション賞受賞)など話題の書籍や時代を超えたノンフィクション・調査報道の長編記事を配信
同社によると、オンラインメディアとして初めてピューリッツァー賞を受賞した米国「ProPublica」の記事を、「SlowNews」が日本で初めて提供するという。
同サービスはスマホやPC、タブレットなどマルチデバイスで提供し、アプリのダウンロードは不要とする。コンテンツは横書き表示を基本とし、書籍や記事は3000〜7000字ごとに区切って配信することで、隙間時間に読めるようにした。また、ユーザーは好みの画面に簡単にカスタマイズできる。
同サービスでは、調査報道に取り組むジャーナリストへ取材費用の支援などをする「調査報道支援プログラム」によって、同プログラム参加者が提供する記事を独占配信するとした。サブスクリプション型としたことにより他社と差別化させたビジネスモデルの展開となり、読者がどれほど集まるのか注目される。
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