大手狙いは減少 22年卒の志望業界 3位「銀行」、2位「インターネットサービス」、1位は:ディスコ調べ(1/2 ページ)
就職情報会社のディスコ(東京都文京区)は3月16日、解禁直後の就職活動状況や意識についての調査結果を発表した。
2022年卒の採用広報が3月1日に解禁となった。コロナ禍の中での就職戦線も2年目となるが、就活生はどのようなスタートを切ったのだろうか。就職情報会社のディスコ(東京都文京区)は3月16日、解禁直後の就職活動状況や意識についての調査結果を発表した。
解禁時点で志望業界を「決めている」と答えた学生は89.8%と約9割で、2月調査から7.6ポイント増加した。「決めている」と回答した学生に具体的な業界を尋ねたところ、「情報処理・ソフトウェア」が最多で17.9%。次いで「情報・インターネットサービス」(17.3%)、「銀行」(17.2%)と続いた。今期もIT業界の人気が続いていて、特に男子の順位が高い結果となった。
文理別に見ると、文系は「銀行」の人気が高く、男女ともに1位(男子:30.7%、女子:20.1%)となった。理系はITとメーカーに人気が分散した。理系男子は「情報処理・ソフトウェア」が25.3%で1位、「電子・電機」が22.1%で2位となった。理系女子は「医薬品・化粧品」が25.8%で1位、「水産・食品」「素材・化学」がいずれも21.2%で2位となった。
3月1日時点のエントリー状況について、エントリーした社数と今後の予定社数を尋ねた。1人あたりのエントリー社数の平均は23.3社で、前年同期(21.6社)を1.7社上回った。今後のエントリー予定社数も平均10.7社と、前年調査(9.4社)より多い。これまで売り手市場を背景に、1人あたりのエントリー社数は減少傾向にあったが、コロナ禍で増加に転じた。
文理男女別では、文系男女と理系女子は前年より多くの企業にエントリーをしているが、理系男子は前年実績の16.0社を下回り14.9社となった。今後の予定社数も6.9%と少なく、理系男子においては企業の絞り込みが進んでいるようだ。
今後新たな企業にエントリーを予定している学生に、企業を探す手段を尋ねた。最も多かったのは「就職情報サイト」で、89.5%が企業探しに活用していると回答した。次いで「合同企業説明会(オンライン形式)」(56.1%)、「学内企業説明会(オンライン形式)」(37.4%)と続く。対面での接触が制限される中、Webを情報収集や企業探しのよりどころと考えている学生が多いようだ。
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