大手狙いは減少 22年卒の志望業界 3位「銀行」、2位「インターネットサービス」、1位は:ディスコ調べ(2/2 ページ)
就職情報会社のディスコ(東京都文京区)は3月16日、解禁直後の就職活動状況や意識についての調査結果を発表した。
参加したいと思う企業説明会「社員と話せる場がある」
会社説明会(個別企業のセミナー)の参加状況を開催形式ごとに確認した。「オンライン形式」に参加経験がある学生は全体の8割以上(84.3%)となった。従来の会場型は3割(30.7%)と、前年同期(72.1%)を大幅に下回った。
参加社数もオンラインが圧倒的に多く、会場型が2.9社に対しオンライン形式は9.3社と3倍以上となった。同社は「会場型は実施企業が減少しているのに加え、感染防止のため小規模での開催となっていることも影響しているのだろう」と指摘する。
開催形式を問わず、今後何社の参加を予定しているか尋ねた。社数の分布を見ると、ボリュームゾーンは前年と同じく「1〜5社」(21年卒:39.7%、22年卒:35.7%)だが、6社以上の割合が21年卒では24.9社だったのに対し22年卒は28.0社と増える結果となった。参加予定社数の平均は8.7社で、前年(7.2社)を1.5社上回った。
どのような内容の企業セミナーに参加したいかを尋ねたところ、「社員と話せる場が設けられている」が最も多く68.6%であった。また「選考に関する情報が得られる」(65.6%)も6割を超えた。その他「職場の雰囲気が分かる、職場見学ができる」も47.0%と半数近くに上り、セミナーに参加することで社風を感じ取りたいとの意向も感じられる。一方、「参加しやすい」との回答も43.2%あり、アクセスのよいものに気軽に参加したいと考える層が一定数いることも分かった。
就職活動の中心とする企業の規模について尋ねた。その結果「業界トップの企業中心」が21.8%、「大手企業を中心」が29.4%と、いわゆる「大手狙い」の学生は合計で51.2%となった。前年調査(計54.6%)より3.4ポイント減少した。大手志向の学生は依然多いものの、20年卒者をピークに減少に転じている。一方、採用減への不安などから「規模にこだわらない」という学生が増加し、今回調査では37.1%であった。
調査は、3月1〜4日にインターネットで実施。22年3月卒業予定の大学3年生、理系は大学院修士課程1年生含む1305人を対象に行った。
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