2015年7月27日以前の記事
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【AI insideの衝撃 後編】SaaS企業からAIプラットフォーマーへ(5/5 ページ)

今期40億円を超える売上を見込み、250%を超える売上高成長率を達成しながらも「SaaSでの展開はあくまで通過点」と、AI insideの渡久地CEOは次の展開を見据えています。後編でも「企業データが使えるノート」のアナリストが、引き続き渡久地氏にインタビューを行いながら「GAFAが競合になり得る」というポテンシャルを持つ、AIプラットフォーマーとしての可能性を探っていきます。

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海外投資家はAI insideをどう見ているか

 SaaSを主なプロダクトとしてきたフェーズから、AIプラットフォーマーへの展開が進む中で、長期的な成長に対し資金を投じる海外投資家も同社に注目を寄せ始めています。

 昨年の3月31日時点の有価証券報告書では海外投資家の保有比率は6.52%だった同社株主構成ですが、株主構成調査会社の調べでは直近15%程度まで比率が上昇していると見られています。

 渡久地氏も「国内ではSaaS企業という見られ方が多いのに対し、海外投資家からはSaaSをキャッシュカウとして、その上でいかにプラットフォームの展開をしていくかという期待を受けている」と言います。

 2月の直近決算では業績上方修正が見送られ、株価は昨年の最高値から50%以上下げる一方、資産運用大手、米キャピタル・グループ傘下のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが3月22日付で発行済株式の7.71%保有を申告するなど、足元の業績に注視する国内投資家と、将来成長に着目する海外投資家で判断が分かれている状況です。

 指数関数的な成長を志向する同社の戦略は、PaaS、IaaSといった次なる展開においても同様の進化を示すことができるのでしょうか。グローバルAIプラットフォーマーへの挑戦に引き続き注目していきたいと思います。

記事中のデータについて

本記事を執筆するアナリストが運営する「企業データが使えるノート」では、記事中のARR内のデータなどSaaS企業に関するKPIデータや財務、バリュエーションデータ等を独自の分析を交えnote内で提供しています。

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