2015年7月27日以前の記事
検索
連載

ホリエモンが「修業は、まぎれもなく時間の浪費だ」と主張する真意堀江貴文が説く「経営者は非常識であれ」(2/2 ページ)

ホリエモンこと堀江貴文が考える「経営者に必要な能力」について語ってもらった。堀江は常に「修業はいらない」と主張している。その真意は?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「修業すれば人間力が身につく」のウソ

 みんながスマホを手に持っている時代に、閉鎖的な修業を強いるような仕事場は、完全に終わっている。時間をかけないと得られないスキルなんて、もう存在しない。要は、勝手に苦労した上の世代が、「時間をかけないとうまくならない」という洗脳に必死にしがみついて、下の世代に苦労を強いているだけではないか。

 誤解されてはいけないが、僕は修業したいという人の意欲は、否定しない。下積み修業をして、たしかなスキルを身につけてから世に出ようという覚悟は、悪いものではない。自信創出のために必要な時間なら、好きなように修業したらいいと思う。

 だが、修業はスキル習得の絶対条件だ! という意見には、真っ向から反対する。

 修業したければしてもいいけど「欲しいスキルは独学で、すぐ身につく時代だよ」という真実は、強く伝えたいと思う。

 修業すれば人間力が身につく、などと言われるが……そんなわけないだろう。だったら下働きし続けた中年はみんな、修業時間に比例して優れた人格を備えているはずだ。社会を見渡すと、決してそんなことはない。だいたい人間力なんて抽象的すぎる基準を盾に、これからの若者から大切な時間を奪うなんて、傲慢にも程がある。

 修業時間がありがたがられる時代は、とっくに終わっているのだ。(敬称略)

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る