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コロナ禍でも「横丁」は大繁盛 昼から酒を楽しむ人が殺到する理由とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(8/8 ページ)
コロナ禍で大都市都心部の居酒屋やレストランが苦戦している。一方で、集客に成功している横丁が多い。その理由とは?
心のオアシスとしての役割
これまで紹介したように、横丁型の飲食施設は好調だ。また、リアルに昭和の雰囲気を醸す横丁も好調で、新宿西口にある「思い出横丁」などは、昼から飲む人でにぎわっている。露店が連なっているような感じで、通気性が良さそうな店が多い。1〜3人程度で飲むため、コロナ禍ではあるが、一般の居酒屋よりハードルがかなり低いということだろう。
東京のような大都会では、1人暮らしも多い。そのため、1日の会話が飲食店に行く時くらいしか発生しないという人も珍しくない。
横丁の隆盛を見ていて思うのは、感染拡大を抑えつつ、寂しさに耐え切れない人が出てくるのを防ぐセーフティーネットとして、飲食店を活用する術はないかということだ。半年でも1年でも家で無言で過ごしていられるような、自粛に向いた人ばかりいるわけではないのだ。
はしご酒は控え、マスク会食をするなど、感染リスクを抑えるやり方はあるはずだ。飲食店は不要不急ではなく、インフラである。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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