ニュース
ダイキン、希望者は70歳まで再雇用 「最前線でベテラン活躍」後押し:賞与は4段階
ダイキン工業が、4月1日から社員が希望すれば70歳まで働き続けられるように、再雇用制度を拡充する。報酬設計も見直し、賞与には4段階の上げ幅を設定する。
ダイキン工業は4月1日から、社員が希望すれば70歳まで働き続けられるように、再雇用制度を拡充する。報酬設計も見直し、賞与には4段階の上げ幅を設け、成果に報いる評価を目指す。ベテラン層の活躍を促し、事業拡大に必要な人材力を強化する。
これまでは、再雇用期間を「65歳まで」に設定。60歳の定年退職以降も、約9割が再雇用者として勤務している。
具体的には、海外各拠点での新商品開発や販売網の拡大、新工場の立ち上げ支援や生産・品質・サービス面での指導、ベテランの熟練技能・技術とAI、IoTなどの先端技術との組み合わせによる業務革新、SDGsやESG(環境・社会・ガバナンス)などの社会課題解決への貢献──など、「さまざまな現場の最前線でベテランが活躍している」(同社)という。
4月に改正される高齢者雇用安定法では、70歳までの雇用が企業の努力義務になる。あくまで努力義務だが、同社は「将来の義務化に先駆け、70歳までの就業機会を確保する」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「定年延長」への対応方法 4月の高齢法改正で何が変わる?
70歳までの就業機会確保を定める、改正高年齢者雇用安定法(高齢法)の施行まで間もなくとなりました。今回の高齢法改正で何が変わるのか? 定年延長が義務化されるのか? 定年延長の効果は? など、よく聞かれる問いに答えます。
定年後の再雇用にも、成果主義を導入 カシオ計算機は「シニアに報いる」制度をいかに構築したのか
カシオ計算機が、定年後の再雇用における成果主義の制度化。仕組みと狙いを、カシオ計算機人事部長の吉岡俊幸氏と人事部の桐山英之氏に聞いた。
“ガチガチに縛る”時代の終焉 カシオ計算機が「全社員の副業」「シニア世代の兼業」を解禁したワケ
「G-SHOCK」でおなじみのカシオ計算機が、全社員に対する副業と50歳以上の兼業を解禁。その狙いを、カシオ計算機人事部長の吉岡俊幸氏と人事部の桐山英之氏に聞いた。
リモートだと「部下の仕事ぶりが見えない」問題を解決する、人事評価・賃金制度の作り方
リモートワーク体制の人事評価の問題として、しばしば挙げられるのが「部下の仕事ぶりが見えない」という点だ。原因は何なのか、どのような人事評価・賃金制度を用意すればいいのか。
“高齢者版追い出し部屋”だけじゃない 70歳雇用義務化がもたらす「どの世代にも残酷な未来」
ベテラン人事ジャーナリストの溝上憲文が、人事に関する「経営者が対応すべき施策」を提言する新連載。今回は刻々と進む70歳雇用義務化について。この施策の先には、「現役世代の給与に手をつけなければならない」という厳しい現実が……。

