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トイレ界のスタバを目指す! 東南アジアに広がる「1回33円」の有料トイレ:最高レベルの清潔さ(3/5 ページ)
タイやベトナムなどで、有料の公衆トイレが人気を集めている。運営しているのは、スイスの会社「ミスター・ルー」。1回33円の有料トイレはどんなところなのか。共同創業者の2人に話を聞いた。
環境にやさしい先進的な排水システムを利用
同社のトイレは、ショッピングモールや駅構内に設置する固定式のタイプと周辺環境を選ばずに設置できるプレハブタイプが存在する。後者は、各国のパートナー企業に依頼して90%の完成度まで建設、その後はそれぞれの設置場所に輸送して、わずか数日で設置することができるそうだ。
先進的な排水処理システムを持つパートナー企業との連携により、汚水は各施設内に設置された環境にやさしいリサイクル浄化槽で処理される。バクテリアが固形物を消化し、無臭で清潔な水に浄化された後、公共の排水システムに送られる仕組みだ。迅速に設置可能なこのシステムも、同社の急速なビジネス拡大に必要不可欠なのだろう。
各国の排水規制を満たした同社の排水システムは、環境や公衆衛生に害を与えないという証明が得られているが、東南アジアでは、未処理の排水が公共の水域に流れ込むことがいまだ少なくないという。
「東南アジアの排水の課題は当社としては受け入れがたいものですが、現時点ではそれが現実です。私たちの最優先事項の一つは、持続可能性を追求すること。現在は、排水を再利用可能な状態に処理するための高度な排水システムをテストしている段階です。最終的には、水資源のリサイクルや尿を肥料にするなどのアップサイクルによって、循環型経済を実現することが目標です」(ワナー氏)
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