2015年7月27日以前の記事
検索
連載

少しずつ見えて来たトヨタの未来都市「ウーブンシティ」池田直渡「週刊モータージャーナル」(4/5 ページ)

トヨタが実験都市「ウーブンシティ」の発表を行ったのは2020年1月のCES2020だ。ウーブンシティはさまざまな意味でまさに実験的な街である。そしてその面白さはいたずらにハードルを上げていないところにある。そもそもウーブンシティの基本構造はどうなっているのだろうか?

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

未来都市の構造

 さて、ターミナルまでの設計はそれでいいとして、そこからのラストワンマイルをどうするか? ウーブンシティで面白いのはそこだ。

 そもそもウーブンシティの基本構造はどうなっているのだろうか? それについてはトヨタのリリースから抜き出した方が早い。

Woven Cityの主な構想

  • 街を通る道を3つに分類し、それらの道が網の目のように織り込まれた街を作ります。
    1. スピードが速い車両専用の道として、「e-Palette」など、完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティのみが走行する道
    2. 歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存するプロムナードのような道
    3. 歩行者専用の公園内歩道のような道
  • 街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で作り、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街作りを行います。
  • 暮らしを支える燃料電池発電も含めて、この街のインフラはすべて地下に設置します。
  • 住民は、室内用ロボットなどの新技術を検証するほか、センサーのデータを活用するAIにより、健康状態をチェックしたり、日々の暮らしに役立てたりするなど、生活の質を向上させることができます。
  • e-Paletteは人の輸送やモノの配達に加えて、移動用店舗としても使われるなど、街のさまざまな場所で活躍します。
  • 街の中心や各ブロックには、人々の集いの場としてさまざまな公園・広場を作り、住民同士もつながり合うことでコミュニティが形成されることも目指しています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る