副業のほうが本業より収入が多い 5人に1人
エイチームフィナジー(大阪市)は副業経験者男女330人に、「副業に関する実態調査」を実施した。それによると、「副業のほうが収入が多い」という人が21.8%にのぼり、副業の普及と効果が見えてきた。
エイチームフィナジー(大阪市)は副業経験者男女330人に、「副業に関する実態調査」を実施した。それによると、「副業のほうが収入が多い」という人が21.8%にのぼり、副業の普及と効果が見えてきた。
副業による月間収入は、5万円以下が43.9%と最も多い。一方で、20万円以上の収入を得ている人は19.7%おり、副業で高収入を得ている人も少なくない。一方で、副業の内容は、「株式投資」(44.8%)がトップ、次いで「アンケートモニター、ポイントサイト」(34.7%)、「FX投資」(26.4%)、「事務作業系」(21.2%)、そして「仮想通貨」(20.9%)となった。
政府は働き方改革なで副業を推進。厚生労働省もガイドラインを改正するなど副業の普及に努めてきた。しかし、経済同友会の調査によると、副業を認める企業は2019年時点で4割にとどまる。厚生労働省が17年に実施した調査によると、副業をしている人は7.2%だ。
ただし厚生労働省の調査では、株式投資などの投資は副業に含まれず、またほとんどの企業で投資は資産運用にあたり、副業に該当しないといわれている。エイチームフィナジーの調査でも、「副業で気をつけていること」への回答として「本業に支障をきたさないようにする」を68.1%が挙げており、本業との兼ね合いが重要な点となっている。
この調査は3月2日から3日にかけて、20代〜50代の副業経験者男女330人にインターネットで行われた。
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