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トーハンとメディアドゥ、NFTの「デジタル付録」を書店で展開へ
トーハンとメディアドゥは4月12日、NFTを活用した「デジタル付録」のサービスを開始すると発表した。紙の書籍に限定版デジタル付録をNFTとして付与し、書店で販売することを想定する。KADOKAWA、講談社、集英社、小学館と施策を検討中。
トーハン(東京都新宿区)とメディアドゥ(東京都千代田区)は4月12日、NFTを活用した「デジタル付録」のサービスを開始すると発表した。紙の書籍に限定版デジタル付録をNFTとして付与し、書店で販売することを想定する。KADOKAWA、講談社、集英社、小学館と施策を検討中。夏に技術開発を完了し、年内のサービス提供を目指す。
NFTは、 唯一無二の「世界に1つだけのデータ」を表す代替不可能なトークン。 ブロックチェーン技術を活用することで、コピーできないデジタルデータを作成でき、データの所有者は自由に二次流通を行うことができる。
メディアドゥはデジタル付録のほかにもNFTを活用した企画を提供する予定。また、こうした限定コンテンツを、ユーザー同士で鑑賞したり販売したりすることができる「メディアドゥNFTマーケットプレイス(仮称)」の提供も夏に開始する。
NFTは、熱狂的な盛り上がりを見せており、海外ではデジタルアートが数十億円で落札された。国内でもコインチェックがマーケットプレイスを開始しており、デジタルアイテムが高額でやりとりされている。また、GMOインターネットグループもNFTマーケットプレイスへの参入を発表している。
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