有名ブランドの服を“激安”で売る「オフプライスストア」が増殖中 背景にバーバリーの焼却事件:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
売れ残った有名ブランドの洋服や靴を激安で販売する「オフプライスストア」が増えている。大手アパレルのワールドやゲオグループなどが参戦。単に安く売るのではなく、ある特徴を備えているという。
有名ブランドの1点物も多い
ワールドとゴードン・ブラザーズ・ジャパンの合弁会社アンドブリッジ(東京都港区)は、3月13日、5店舗目となる「ニューポートひたちなか店」(茨城県ひたちなか市)をオープンした。
アンドブリッジの出資比率は、ワールド50%、ゴードン・ブラザーズ・ジャパン50%で、19年に設立。ワールドが店舗を運営するが、アンドブリッジで販売するワールド商品の割合は10%以内にすぎない。ワールドにとってライバル会社である約250社からの商品も買い付けている。その買い付けをゴードン・ブラザーズが担当している。
同店は、アンドブリッジ最大の450坪を有し、レディース、メンズ、キッズといったアパレル商品のみならず、靴、食器、キッチン用品まで幅広く取りそろえている。国内外の人気ブランド約1万5000点を販売するが、有名ブランドの1点物も多く、いつ来ても違う商品があって、宝探しのような体験ができる面白さを訴求している。
「靴はサイズで1足しかないものもあり、スニーカー、ビジネスシューズなどが、すぐに売れてしまうケースも多い」(ワールド・広報)とのことだ。
希望小売価格の40〜70%オフの価格で提供するが、スペシャル・プライスとして90%オフもある。
ニューポートひたちなかは、国営ひたち海浜公園に隣接する、リゾート的な雰囲気を持つ商業施設。同店の他にはホームセンターのジョイフル本田、ユニクロ、はま寿司、TOHOシネマズなども出店している。無料駐車場は5000台を完備している。
集客力の高い商業施設内にあり、同店は好調なスタートを切った。
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