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ユニクロ一強のカジュアル市場に一石を投じたワークマン アパレル業界は「安さ」が全てなのか:磯部孝のアパレル最前線(2/4 ページ)
作業服専門店からカジュアル市場への参入を図り、ユニクロ一強の市場に一石を投じたワークマンは、強烈なインパクトを放った。しかし筆者は「安さは企業の親切であるかのように語られるべきではない」と懸念を示す
好調なワークマンとその他の企業は何が違う
値段以上に感じさせる何か――。それは「価格」と「価値」の話に集約されるのではないか。“伝説の投資家”と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の有名な言葉に「価格とは支払うもので、価値とは得られるもの」がある。「商品の安さ」で購入ハードルを下げ、「使用した満足感」からリピート客が生まれるといったサイクルが成立することは理想的な形だ。
ワークマンがお客のハートを射止めたのは、得られた価値が他社と比べて圧倒的に優れていたからだと考える。では、一体このズバ抜けた「安さ」とは何だろう。ワークマンだけがズバ抜けた努力をしてきたからか。では、ワークマン以外の企業は怠慢なのか、あるいは強欲なのか。まるで安さは企業の親切であるかのように語られるべきではないと思う。
どうしてあんなに安く作れているのか。生産ラインについてもどうしてそれが可能なのか検証してみたいところである。ユニクロでさえサプライチェーンの透明性を高める目的で、素材、縫製工場を毎年公開している。
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