2015年7月27日以前の記事
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スピード経営で知られるアイリスオーヤマ、問題発生のたびに躍進できたワケ家電メーカー進化論(4/5 ページ)

アイリスオーヤマは、コロナ禍でもマスク生産拠点をいち早く国内に構えるなど、スピード経営を実践し続ける企業の1つ。アイリスオーヤマ 代表取締役社長 大山晃弘氏に、時代の流れに素早く対応するスピード経営の秘訣と、時勢を見極める製品展開、今後の事業構想について話を聞いた。

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他社との協業でさらなる拡大を目指す

――今回のコロナ禍においても、国内にマスク工場を設けたり、AI搭載のサーマルカメラを発売するなど、迅速な対応に注目が集まりました。

 東日本大震災を経た当社では、トップ層だけでなく全従業員に至るまで「社会ニーズに応える、社会課題を解決する」という意識が行き渡っていたと感じています。マスクに関しても、新型コロナ感染症の流行とともに、マスクを国内で増産すべきという声がいろいろな部署から挙がっていました。

――マスクやサーマルカメラ以外には、どのような活動をされているのでしょうか。

 細かな対策グッズなどは、挙げれば切りがありません。あまり知られていないところでは、オフィス用の個室ブースなども作っています。オンライン会議が増えると「自分の席でオンライン会議がしにくい。だけど会議室は空いていない」ということがよくあります。そこで社内に、狭いスペースでも設置できる個室を作り、従業員が周りを気にせず仕事ができるようにしたのです。


オフィス内にプライベートな空間を確保できるパーソナルワーキングスペース「テレキューブ」。モニター両脇が間接照明になっており、オンライン会議でも顔色がよくみえる工夫も。

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