2015年7月27日以前の記事
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自粛ムードが漂っているのに、なぜ星野リゾートやドーミーインは続々と開業するのかホテルの行方(3/6 ページ)

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、ホテル業界が苦しんでいる。この先、一体どうなるのか。星野リゾートとドーミーインの取り組みを見ると……。

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安全を追求し、ビュッフェ朝食をバージョンアップ

 しかし、トライアンドエラーを繰り返し、安全面に配慮した独自サービスを打ち出したことで、ドーミーインの稼働率は徐々に上昇。昨年10月には前年比92%まで回復した。

 「ビュッフェレストランでクラスターが発生したという厚労省の指摘を受け、当社の名物である豪華なビュッフェスタイルの朝食を小鉢スタイルのビュッフェに変更しました。免疫力アップを目的にメニューのリニューアルも行い、一つずつラップをかける仕様に。また、一番の人気朝食メニューである『ご当地逸品料理』は、スタッフが取り分け提供するスタイルに変更しました」


小鉢で提供される新しい朝食「味めぐり小鉢横丁」(写真提供:共立メンテナンス)

 さらに、湯上がり時にアイスキャンディーや乳酸飲料、アルコール(一部施設のみ)を無料提供するなど、館内で楽しめるサービスも充実させた。このような企業努力が実り、近隣住民や1人での長期滞在の利用者が増加、休日には夫婦やカップルも多く訪れているそうだ。

 「現状はコロナ以前の稼働率に達していませんが、昨年のGo To トラベルキャンペーン実施時の実績が示すようにキャンペーンが再開されれば、ホテルの需要が増加することは見えています。ワクチン接種も始まり、コロナ後を見据え万全な状態にてお客さまをお迎えするため、今こそ新棟のオープンを加速すべきと考えています」

 ドーミーインでは、ホテルをハブとした「ファンコミュニケーション」を今後のキーポイントと考え、サウナ・釣りなど趣味をキーワードにしたオフ会やファンミーティングの開催にも注力しているという。

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