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「事例はない」にワクワクしよう! 日清食品を卒業した“武闘派CIO”と語る、IT職の面白さ長谷川秀樹の「IT酒場放浪記」 武闘派CIOの仕事論【後編】(4/4 ページ)

元メルカリCIO長谷川秀樹氏が、IT改革者と語る「IT酒場放浪記」。今回のゲストは、3月末に日清食品を退職し、独立した喜多羅滋夫氏と、CIO Lounge 友岡賢二氏。人生100年時代、喜多羅氏は日清食品を辞めて何をしようとしているのか。次のチャレンジや、職業としてのCIOの魅力を聞いた。

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CIOの魅力って何だろう?

筆者: 皆さん独立推奨派ですか?

友岡: 僕は会社員派。会社員の何がいいかって、自分自身がリスクを背負うことなく、大きな資本を使って大きな仕事ができること。しかも、チームでアウトプットを出していける。

 理想はキングカズやイチロー。球団を経営するわけではなく生涯プレーヤー。僕は死ぬまでCIOというプレーヤーでいたいです。

筆者: CIOがいいんですね。

友岡: CIOは天職だと思っています。コンピュータの運用が好きなんでね。外に出ちゃうとアドバイスはできるけど、運用はできない。ドロドロの運用が楽しいんですよ、ドロドロの。

長谷川: この3人で、一番CIOにこだわっているのは友岡さんかもしれないね。

筆者: CIOの何がそんなに魅力ですか?

友岡: 全体のオーケストレーションですかね。みんなをのせていく。それでチームでアウトプットを出すっていうプロセスが楽しくて仕方ない。

喜多羅: オーケストレーションって自分で引っ張ってもダメなんですよね。

友岡: そうそう、役者は現場の人たち。決して台本通りにはいかない。

喜多羅: いかに演技してもらうか、それぞれの役者の価値観に合わせてやっていかないといけない。ただ、それがハマったときがCIOの醍醐味。すごく楽しい。

友岡: これを上回るエクスタシーは得られないので、ずっとこの道で食っていきます。

長谷川: オーケストレーションという言葉、僕も好きですね。ある意味、デザイナーというか、経営、財務、営業、ITといったビジネスのあらゆる仕組みをつないで一気通貫でやるからうまくいくねん、みたいなね。

友岡: CIOは総合芸術運動なんですよ。テクノロジーを使ったアーティスティックな営み。喜多羅さんも長谷川さんも、独立したって言うけども、なんやかんや5年後くらいにまた帰ってくると思いますよ。

一同: 笑い

喜多羅: じゃあ、その5年後を楽しみにしておきましょうか。

長谷川: 「あのときは大変生意気なこと言いました、ごめんなさい。友岡さんの言う通りやった」ってね。


左から喜多羅滋夫氏、筆者、友岡賢二氏、長谷川秀樹氏

動画で見る「IT酒場放浪記」

記事にできなかったあれこれ、取材の裏側はこちら

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