レストランの認知度調査 「吉野家」や「スシロー」を抑えて1位になったのは?
マーケティングリサーチ事業を展開するRJCリサーチがLINEユーザーを対象にレストランチェーンのブランド浸透度調査を実施した。
マーケティングリサーチ事業を展開するRJCリサーチ(東京都渋谷区)は、LINEユーザーを対象に、コロナ禍で大きな影響を受けたレストランチェーンのブランド浸透度調査を実施した。
最も認知度が高かったレストランは「ガスト」と「すき家」で94.2%だった。しかし、他ブランドの半数以上も90%を獲得していて、認知はほぼ横一線という結果になった。
「木曽路」と「てんや」は全体での認知度は50%以下となったものの、「木曽路」は首都圏と近畿地方で50%以上、「てんや」は首都圏で70%以上の認知を獲得していた。出店店舗数が多いエリアでは半数以上の認知が取れている傾向が見られた。
レストランの過去の利用経験を調査したところ「ガスト」が最も高く88.9%だった。次いで「丸亀製麺」(82.7%)、「すき家」(81.8%)と続いた。「幸楽苑」の全体での利用経験は40.3%だったのに対し、東北地方では群を抜いていて86.3%だった。認知度と同じく、出店店舗数が多いエリアでは利用経験も高くなることが分かった。
今後の利用意向を尋ねた。その結果「丸亀製麺」が最も高く55.3%で、次いで「スシロー」が50.7%、サイゼリヤが49.8%だった。全体では「餃子の王将」の利用意向は48.4%だったが、近畿地方では60.7%と高かった。
地域ごとのデータを確認すると、認知度はブランドの出店店舗数が多い地域で高くなる傾向があった。利用経験や今後の利用意向は、地域によって差があるレストランと差がないレストランが顕著に見られた。今後の利用意向は、来店する頻度が高いほど意向も高くなるため、来店後の満足度をいかに高めるかが重要になると推察される。
調査は、全国の13〜59歳のLINEユーザーを対象に、LINEリサーチ上で実施した。対象ブランドは、ロイヤルホスト、COCO’S(ココス)、デニーズ、スシロー、ガスト、バーミヤン、サイゼリヤ、かっぱ寿司、くら寿司、木曽路、てんや、びっくりドンキー、餃子の王将、カレーハウスCoCo壱番屋、幸楽苑、すき家、丸亀製麺、松屋、吉野家、リンガーハットの20ブランド(順不同)。調査期間は3月23〜25日で有効回答数は4410人。
関連記事
- バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
コロナ禍がもたらす温泉街への影響は甚大だが、「温泉の魅力」として考えさせられるのが“街づくり”という点だ。筆者は「施設そのもので集客できる強い宿は例外的で、温泉地の魅力自体が集客を左右する」と指摘する。 - 予約数は20万個以上 なぜモスバーガーは「月2回、金曜限定」の食パンを販売するのか
すっかり定着した「高級食パン」ブーム。モスフードサービスが展開するモスバーガーが3月から食パンを発売している。 - ワークマンが「春夏製品の売り上げランキング」を発表 人気を支えるニーズとは?
コロナ禍でアパレル各社が苦境にあえぐ中、10期連続最高益を達成したワークマン。その人気を支えるのは「サマーパンツ」だという…… - 東大生と京大生が「ここで働きたい」と思う企業ランキング 1位はいずれも……
オープンワーク(東京都渋谷区)が「就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング」を発表した。 - 転職で役立った資格 3位「TOEIC」、2位「運転免許」、1位は?
ビズヒッツがビジネスパーソン500人を対象に「転職で役立った資格に関する意識調査」を実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.