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コインチェック、国内初となるパレットのIEO 仮想通貨プロジェクトの新たな資金調達方法
コインチェックは5月31日、国内初となるIEOを今夏に実施することを明らかにした。Hashpaletteが運営する、NFTを使ったコンテンツ流通に特化したブロックチェーン「パレット(Palette)」のトークンを上場させ、ユーザーに対して販売することで、資金調達を支援する。
コインチェックは5月31日、国内初となるIEOを今夏に実施することを明らかにした。Hashpalette(東京都港区)が運営する、NFTを使ったコンテンツ流通に特化したブロックチェーン「パレット(Palette)」のトークンを上場させ、ユーザーに対して販売することで、資金調達を支援する。
仮想通貨プロジェクトが資金を調達する方法としては、ホワイトペーパーなどを公開し、直接投資家に販売するICOと呼ばれる仕組みがある。2017年に盛り上がったICOだが、中身のないプロジェクト、失敗プロジェクトなども数多く存在し、各国による規制などから沈静化していた。
直接販売するのではなく、取引所が発行元企業や仮想通貨を審査した上で上場させるのがIEOと呼ばれる仕組みだ。コインチェックは19年8月からIEOの検討を開始。ユーティリティトークンに限定して上場による資金調達の仕組みを模索してきた。今回のパレットのIEOは初となる。
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