救世主は「ハンバーガー」!? 松屋、鳥貴族、ロイホが続々と参入するワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
外食大手が続々と「ハンバーガー」に参入している。コロナ禍で生き抜くために各社知恵を絞る。その背景とは?
ドムドムや松屋も
日本初のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」を展開する、ドムドムフードサービスも、7月には東京・新橋に新業態の「TREE&TREE's(ツリーアンドツリーズ)」を出店。店内で手切りした和牛100%のパティを米粉のバンズで挟んだ、プレミアムバーガーを販売する。
朝の時間帯にはスペシャルカレーなどが登場。昼はプレミアムバーガーを中心とした商品構成。夜はハンバーガーと共にビールやワインなどのお酒に合ったメニューも提供する。
また、オーダーシステムはキャシュレス専用とし、店舗に備え付けられたタブレットより顧客自身がオーダーから精算までを行う。
詳細は後日発表されるが、小麦粉を使わないグルテンフリーや非接触性が高いキャッシュレスを取り入れ、ポストコロナを見据えた、日本発らしいユニークなハンバーガーショップを目指しているようだ。
松屋フーズのこめ松
ライスバーガーに進出したのは松屋フーズだ。4月13日に「松屋三鷹店」(東京都武蔵野市)内と「松屋青葉台店」(横浜市)内に、店舗を試験的にオープン。デリバリー専門の「こめ松」が提供する「マイバーガー」は、6月1日から松屋の店舗とコラボして22店にまで一挙に拡大する。注文は「出前館」サイトから行う。
商品の「ライスバンズ」は、国内産の白米と五穀米の2種類がある。パティは、松屋で人気の「牛めし」「牛焼肉」「カルビ焼肉」「ビビン丼」の4種から選択可能とした。タレ(生姜、ビビン)とソース(タルタル、サウザン)も2種類ずつ用意。豚汁とサラダ付きのセットにも対応する。
同社は、主力の牛めし・松屋における21年3月期の既存店売上高が、前年比86.4%と2桁減の苦戦。都心部立地の店が多いのが特徴で、テレワークの普及などにより、都市部に出勤するビジネスパーソンが減少したのが響いた。
なお、直近の牛丼3社の業績は、郊外に強い順に、すき家、吉野家、松屋の並びとなっている。
このような状況なので、新しい事業の柱となり得る新業態としてライスバーガーに注目した。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - マクドナルドとモスバーガー 「トマト」の使い方から見えた戦略の“決定的”な違いとは
ハンバーガー業界の2トップ「マクドナルド」と「モスバーガー」。原価率や広告宣伝費から戦略の違いが見えてきた。マクドナルドの圧倒的強さの秘密にも迫る。 - 最安バーガーは1000円 モスが最高級店をオープンする狙いを現地で確かめた
モスバーガーの最高級店舗「MOS PREMIUM(モスプレミアム)」が登場。最も安いハンバーガーでも1000円という強気の価格設定。どのような商機があるのか、店舗に行ってみた。 - 新成人が「欲しい車」ランキング 3位はフォルクスワーゲン、2位はBMW、1位は?
ソニー損保が新成人のカーライフ意識調査を実施。普通自動車運転免許の保有率や欲しい車が明らかに。どんな傾向があるのか。 - 最も好きなコーヒーチェーン 3位「ドトール」、2位「コメダ」、1位は?
コーヒーチェーン店の利用に関する調査を実施。最も好きなチェーン店はどこか? 来店する頻度や利用シーンなども分かった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.