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東京メトロ、半蔵門線の新型車両を公開 40年活躍した8000系の後継で8月導入予定:いろいろな紫を採用(2/2 ページ)
東京メトロは6月2日、半蔵門線に投入する新型車両「18000系」を報道陣に公開した。
つり革は床面も「さまざまな紫」
車内のデザインや配色にもこだわった。車体同様、つり革や床面、座席などにもさまざまな紫色を象徴的に採用。座席には織物のような柄を取り入れ、伝統と新しさが混ざり合う沿線の街を表現したという。連結面や座席横の仕切り、荷棚には透明な強化ガラスを採用し、車内の開放感を高めた。
全車両にフリースペースを設置したほか、出入口下部の形状を約10度傾斜させるなど、車両とホームの段差を低減する工夫も取り入れた。フリースペース近くの出入口には、車いすやベビーカーでも乗降しやすいように切り欠き加工を施し利便性を高めた。また、座席幅は430ミリメートルから460ミリメートルに拡大。快適性の向上を目指した。
新型コロナウイルス感染防止対策として、座席に抗菌・抗ウイルス加工や消臭作用のある表地を採用。安全面では、走行中の動作データをリアルタイムで確認できる車両情報監視・分析システムを搭載したほか、防犯カメラも設置した。
東京メトロでは18000系の営業開始に向け、6月から乗務員訓練を実施。8月に運転を開始する予定で、25年度までに19編成、計190両を導入する計画だ。これによって、約40年運行を続けている8000系は全て置き換わることになる。
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