NFTアートの価値とは? 知られざる3つのメリット(1/5 ページ)
最近巷でNFTアートが人気を集めています。NFTアートとは何なのか(あるいはそもそもNFTとは何なのか)、この人気の理由は何なのか、今後どのようなことが起こりうるのか見ていきたいと思います。
最近巷でNFTアートが人気を集めています。NFTアートとは何なのか(あるいはそもそもNFTとは何なのか)、この人気の理由は何なのか、今後どのようなことが起こり得るのか見ていきたいと思います。
盛り上がるNFTアート市場
Hashmaskでデジタルアートが約8000万円で販売されたり、オークションハウスChristiesでアーティストBeepleのNFT作品が75億円で落札されたりと、かなり浮世離れしたNFTアートの話題が連日飛び込んできます。いままでNFTのニュースはブロックチェーン業界に閉じたものが多かった印象ですが、最近ではダミアン・ハーストのような世界トップのアーティストたちもNFTアートへの参加を表明しており、その影響は大きく広がってきています。
このブームの要因はさまざまあると考えられます。まずは暗号通貨自体の価格高騰です。特にイーサリアムの急騰(2020年7月時点1ETH = 約3万円だったものが、21年4月には20万円強)により、同じイーサリアム上のトークンでありイーサリアムネットワーク上でやりとりされることの多いNFTの需要も上がったと考えられます。
また、Dapps(分散型アプリケーション)や分散型取引所の数が増え、ユーザー体験も改善していったことにより、ブロックチェーンの知見が少ないクリエイターや買い手への間口が広がったことも起因しているでしょう。さらには、COVID-19のまん延によりそれまでのリアル空間でのエンターテイメントが制限され自然とデジタルコンテンツへの関心が高まっていたことも追い風だったのかもしれません。
このようにNFTへの関心の土壌ができ上がったタイミングで、NBAなどの多くのビッグコンテンツがマーケットに参入したことで爆発的な人気につながったのでしょう。このNFTブームをバブルと危惧する人も多くいます。確かに投機的な取引が多いのも事実です。しかしながらNFT自体は革新的な技術であり、アートをはじめとしたコンテンツマーケットに今後も大きく貢献するでしょう。
関連記事
- 「えっ、この絵が1億円?」……今更聞けないNFTバブルのヤバい裏側
世はまさにNFTバブルだ。トップ画像を飾るこのアヒルのイラスト「perfection」は、WAVESという暗号資産のブロックチェーン上でちょうど100万ドル、日本円にしてなんと1億円以上の価値で落札された代物である。 - なぜデジタル画像に何十億円もの値がつくのか? 熱狂するNFT市場
ゲーム内の土地がトークン化され数億円で売買されたり、デジタルアートが75億円もの値段で取引されたりと、全世界的にNFTと呼ばれるトークンが盛り上がっています。国内でNFTのマーケットプレイスを開始したコインチェックの天羽健介執行役員による、NFTに関する寄稿。 - 唯一無二のアイテムをデジタル化 NFTとは何か?
ビットコインのように数えられるものではなく、唯一無二ものものをブロックチェーン上で取り扱うNFTが、盛り上がりつつある。NFTとはどのようなものでどんな例があり、どんな可能性があるのだろうか? - 盛り上がるNFT Coincheck NFT、一週間で1.2万人利用 30万円相当のカードが5秒で売り切れ
ノンファンジブル・トークン(NFT)市場が、国内でも盛り上がりを見せている。コインチェックが3月24日に開始した、NFTのマーケットプレイスは、1週間で利用者が1万2000人を突破した。 - GMOインターネット、NFT事業参入「アダム byGMO」
GMOインターネットグループは4月9日、NFT事業に参入し、NFTの売買が行えるマーケットプレイス「アダム byGMO」を提供すると発表した。アートや楽曲、著名アーティストによる希少性の高いコンテンツを用意するほか、ウォレットの提供も行う。提供予定日は未定としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.