「ガンダムコラボ」に「サウナ専用」 なぜOWNDAYSはニッチな商品を展開するのか:店長の年収100万円増(1/4 ページ)
那覇市に本社を構えるアイウェアの製造販売OWNDAYSが、コロナ禍でも好調だ。この4年間で店舗数を約2倍に伸ばすなど積極的に規模を広げ、今後2年間でさらに200店舗の追加出店を目指す考えを示す。
那覇市に本社を構えるアイウェアの製造販売OWNDAYSがコロナ禍でも好調だ。1989年に設立した同社は現在、国内外合わせて約400店舗を展開。この4年間で店舗数を約2倍に伸ばすなど積極的に規模を広げ、今後2年間でさらに200店舗の追加出店を目指す考えを示す。
また、2020年11月には、全体的な給与体系の大幅アップを実施すると発表。店長職の年収水準を全国一律で平均100万円引き上げるという。
コロナ禍だからこそ積極的に投資を続ける“逆張り戦略”は、個性的で挑戦的な商品展開にも表れている。人気アニメ「機動戦士ガンダム」などとのコラボメガネや、耐熱性のある「サウナ専用メガネ」など、ニッチな層を鋭く突いた商品ラインアップを発表し続けている。
20年12月には「ガンダムコラボ」の第3弾として、同社初のオーディオグラス(スピーカーを内蔵したアイウェア)を発表した。
一見すると普通のメガネだが、同社で広報を担当する重村真実さんは「ガンダム好きが見ると、お互いに『あっ』と分かるようなデザインとなっています。ファン同士の“密かなコミュニケーション”ができるメガネです」と、こだわりを話す。主なファン層である男性会社員が日ごろからかけても違和感がないように意識し、ニーズに応えた。
同作品に出てくる「地球連邦軍」と、それに対峙する「ジオン公国軍」をテーマとした2種類のカラーリングを用意。サイドにはそれぞれのエンブレムをあしらった。スマートフォンやPCにワイヤレス接続することで、通話や音声再生ができるため、その“メカっぽさ”もガンダムファンにはうれしいアイテムだといえそうだ。
関連記事
- 1泊20万円超も コロナ禍なのに高級ホテルが続々開業するワケ
宿泊業の経営破綻や開業延期・中止などのニュースが続いているが、新規開業が目立ち鼻息荒いのが“高級”といわれるホテルや旅館だ。 - バブルの名残 温泉街の「大型施設」が廃墟化 鬼怒川と草津の違いと「大江戸温泉物語」の戦略
コロナ禍がもたらす温泉街への影響は甚大だが、「温泉の魅力」として考えさせられるのが“街づくり”という点だ。筆者は「施設そのもので集客できる強い宿は例外的で、温泉地の魅力自体が集客を左右する」と指摘する。 - 価格は「そのまま」なのに、なぜ沖縄のブルーシールは「容量20%増」に踏み切ったのか
沖縄のアイスクリーム専門店「ブルーシールアイスクリーム」を展開するフォーモスト・ブルーシールが、店頭販売向けのカップアイスをリニューアル。内容量を20%増量し、発売初日で「例年の1カ月分」の売り上げた。コロナ禍で沖縄を訪れる観光客数が激減する中、なぜ増量に踏み切ったのか――。山本隆二社長に聞く。 - なぜオリオンビールはアルコール度数「9%」を止めて「2%」の商品を首都圏でも発売したのか
キリン、アサヒ、サントリー、サッポロ。国内ビール市場トップ4社だ。では5位はどこだろう。それがオリオンビールだ。若者のアルコール離れが叫ばれる中、国内シェア約1%の地方発ビール会社は新たな飲酒文化の創造に向けた挑戦を続けている。 - ワークマン 女子店の初の路面店を出店 12月には新業態も
ワークマンは、展開する「#ワークマン女子」初のロードサイド店となる「南柏店」を千葉県流山市に出店すると発表した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.