GMO熊谷社長、「NFT」取引所の開設を宣言 坂本龍一や村上龍も参加(2/2 ページ)
「NFTはデジタルコンテンツの流通革命だ」——。NFTのマーケットプレイス「Adam byGMO」の提供を進めるGMOインターネット(GMO)の熊谷正寿社長は、NFTへの期待をこのように話した。デジタルコンテンツの二次流通の場を整備し、コンテンツホルダーが正当な対価を得られる世界を目指す。
坂本龍一氏、村上龍氏、原田マハ氏、西野亮廣氏のNFTを販売
6月16日、NFTのマーケットプレイス「Adam byGMO」の8月提供を目指し、子会社となる「GMOアダム」を設立した。YouTubeプロモーションなどを行うサムライパートナーズが11.02%を出資する。
8月の段階ではベータ版としてプロのクリエイターのコンテンツを取り扱う。その後2021年内には本格展開し、プロ以外のクリエイターにも解放する。
Adam byGMOは、GMOのネットインフラ事業基盤と暗号資産取引所事業の2つを活用し、NFTのマーケットプレイスを提供する。コンテンツホルダーファーストをうたい、支払い方法などさまざまな機能を実現するスマートコントラクトを提供する。また、口座開設から購入、そしてNFTを保存するウォレット管理など、購入者にもシームレスなフローを提供する。そして決済方法としては、クレジットカードや銀行振り込み、またイーサリアムなど各種仮想通貨での支払いに対応する。
幻冬舎からは、坂本龍一氏、村上龍氏、原田マハ氏、西野亮廣氏をはじめとするクリエイターのNFTを発売するよう準備している。また、不動産事業を営むレーサムは不動産固有の価値を担保できる一つの手段とし、参画する。
手数料も最も安い水準とし、日本語、英語、中国語の3カ国語でスタート。NFTのセット販売や、イーサリアムブロックチェーン以外のプロトコルへの対応も進めるという。当初デジタルコンテンツにフォーカスするが、「NFTは偽造不可能な所有証明書という性格を持っているので、証券、保険、不動産、チケットの世界にも広がっていく」と、熊谷氏は将来展望を話した。
「ファンの粘着性が高い、スポーツやアートにけん引役を担ってもらいたいと考えている。セキュリティトークンとして金融での活用、不動産の登記的な活用、さまざまな分野への応用を願っている」(熊谷氏)
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