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J.フロント、営業自粛が響き下方修正 純利益の予想を40億円→10億円に:22年2月期通期
J.フロントリテイリングが、2022年2月期通期の連結業績予想を下方修正。純利益は、従来予想の40億円から10億円に引き下げた。
大丸松坂屋百貨店やパルコなどを傘下に持つJ.フロントリテイリングは6月29日、2022年2月期(21年3月〜22年2月)通期の連結業績予想を下方修正し、純利益が10億円(前期は261億円の赤字)になる見通しだと発表した。緊急事態宣言に伴う営業自粛などが響き、4月時点の予想から30億円引き下げた。
売上高に相当する売上収益は従来予想を290億円下回る3650億円(前期比14.3%増)、営業利益は従来予想から半減の55億円(前期は242億円の赤字)を見込む。
第3四半期(9〜11月)以降、ワクチン接種が進み、国内の移動・行動制限が緩和され、消費が段階的に回復すると想定。訪日観光客を除く入店客数、売り上げ、店舗賃貸収入は復調に転じるとみている。ただ、百貨店売り上げの19年度水準への回復は年度終盤になると予想している。
同日発表した22年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績は、売上収益が前年同期比16.8%増の740億円、営業損益が38億円の赤字(前年同期は271億円の赤字)、純損益が30億円の赤字(同203億円の赤字)だった。
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