2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

【決算発表】コロナ禍で成長率鈍化も、「名刺の次」で見据えるSansanの成長ストーリー(3/3 ページ)

クラウド名刺管理サービスを提供するSansanは7月14日、2021年5月期通期の決算を発表した。新型コロナウイルスの影響を受けながらも粘り強く成長を続けた名刺交換サービス「Sansan」の実績と、クラウド請求書受領サービス「Bill One」の順調な立ち上がりが見られた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

Sansanの課題は

 成長への再加速を目論むSansanだが、課題も少なくない。

 コロナ禍で加速をしたテレワークなどに伴い、今後もビジネスにおけるリアルな対面機会が減少することが予想される。Sansanもオンライン名刺交換サービスを新たに打ち出してきたが、今回の質疑応答の中で橋本氏も「オンライン名刺交換サービス利用は4000社程度となり、利用規模は十分ではない」との認識も見受けられた。

 また受け取りモデルの請求書サービスにおいては、元Gunosy創業者である福島良典氏がCEOを務めるLayerXの「LayerXインボイス」や、クラウド経費精算トップのコンカーなどもサービスを展開するなど競争が生まれつつある。

 「名刺情報を組織の力に変える」というイノベーティブなビジネスを展開してきた国内SaaS王者が、今後もその地位を保つことができるか。注目していきたい。

記事中のデータについて

本記事を執筆するアナリストが運営する「企業データが使えるノート」では、記事中のARR内のデータなどSaaS企業に関するKPIデータや財務、バリュエーションデータ等を独自の分析を交えnote内で提供しています。

企業データが使えるノート

「アナリストにSaaS企業分析・データ作成をアウトソースできる」をコンセプトに、記事中のARRやARPUといったSaaS KPIデータのダウンロードができるなどの独自コンテンツを配信。本記事を執筆するアナリストが運営する「企業データが使えるノート」では、記事中のARR内のデータなどSaaS企業に関するKPIデータや財務、バリュエーションデータ等を独自の分析を交えnote内で提供しています。法人利用版はこちら

最新情報はTwitterで発信中 企業データが使えるノート @CraftData2


前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る