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売り切れ続出の「ファミマソックス」はなぜ誕生したのか 目指したのは“雨でぬれた時に買う”商品からの脱却:日本人の生活様式を変えたい(2/4 ページ)
今、若者の間で「ファミマの靴下」が売れている。ファミリーマートが展開する「コンビニエンスウェア」の一つ、「ラインソックス」だ。なぜファミマは衣料品の展開に力を入れたのだろうか。
細部にまでこだわった商品開発
企画を始動したのは19年の末。共同開発者として世界的ブランド「FACETASM(ファセッタズム)」のデザイナー落合宏理氏を迎え、商品のラインアップやデザイン、素材にとことんこだわった。
落合氏と共に店舗を回り、アルバイトスタッフなどとの意見交換を行った。また、お客に求められているニーズを分析しながら全ての試作品を落合氏が確認。フィッティングなどを繰り返し、細部にまでこだわった。
伊藤忠の傘下となった強みも生かし、使用する素材も独自で開発した。例えば、女性用の「スキンタンクトップ」には、伊藤忠の再生ポリエステル糸「Renu(レニュー)」と旭化成の機能糸「Paircool(ペアクール)」を配合。蒸れにくく速乾性に優れた仕様とした。機能性に優れながらも価格は1089円と、アパレル専門店で販売している商品とそん色のない設定とした。
男女兼用のアウターTシャツ(1089円)は、100%オーガニックコットンを使用。抗菌防臭加工を施し、ニオイにくい仕様とした。同商品は名前の通り「1枚で着られるTシャツ」として訴求していて、生地の厚さや襟の幅、肩の“落ち感”といった細かい部分まで落合氏と協議し、デザインしたという。
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