海外初進出! 韓国の「変なホテル」は、なぜトイレとバスを別々にしたのか:3分インタビュー(3/3 ページ)
「変なホテル」が韓国の明洞にオープンした。変なホテルといえば、ロボットがチェックインなどを行ってくれるわけだが、韓国と日本とでどのような違いがあるのだろうか。明洞ソウルの総支配人に話を聞いた。
ターゲット層を変更
――どのようなお客をターゲットにしているのでしょうか。新型コロナの感染が広がったことで、変化が求められたのではないでしょうか。
立石: 韓国のどこにホテルを建設すればいいのか。このプロジェクトは2018年にスタートしました。ソウルの明洞にはたくさんの日本人観光客が訪れていましたので、明洞に変なホテルを展開することを決めたのですが、新型コロナの影響を受け、ターゲット層が大きく変わりました。
当初、日本人が50%、中国や東南アジアなどが30〜40%、韓国は10%以下を想定していました。しかし、現在はインバウンドがほぼゼロ。こうした事情があるので、現地の韓国人をターゲットにしています。しかし、韓国では「ホテルバカンス」が人気でして、ホテル内で完結できるような施設を好む傾向があるんですよね。例えば、ホテルで食事をして、プールを楽しんで、フィットネスで体を動かしてといった感じで。
一方、変なホテルにはレストランが一つだけ。こうした状況の中で、どうやって集客に結びつければいいのか。施設内は宇宙船をイメージしていて、宇宙飛行士ロボットと恐竜が対応する。ホテルに入った瞬間から「楽しさを感じられる」ことをアピールしていかなければいけません。
ちなみに、韓国にも非接触タイプのホテルは少しずつ増えているのですが、チェックイン機の近くに人が立っているんですよね。というわけで、現状、変なホテルのような非対面のところはありません。
――今後の海外展開を教えてください。
立石: 韓国での認知度を高めていって、2号店、3号店を出したいなあと。こうしたご時世なので、いい物件がたくさん出ているんですよね。あと、ニューヨークで年内のオープンを予定していて、そこでも恐竜がお出迎えします。
(終わり)
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